2016年4月14日以来の「2016年熊本地震」では、最大震度7を記録する二度の地震のほか、これまでにない頻度の度重なる余震により、熊本県から大分県にかけて甚大な被害をもたらしました。未だ不自由な生活を余儀なくされている被災者のみなさまに心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族のみなさまに対して深くお悔やみを申し上げます。
わたしたち歴史資料ネットワーク(史料ネット)は、1995年の阪神・淡路大震災以来、大規模自然災害時における被災歴史資料・文化財の救済保全活動に取り組んでまいりました。今回の大災害に際しても被災地の歴史文化の関係者の方々や全国の資料保全ネットワーク関係者、また国立文化財機構文化財防災ネットワーク関係者等と連絡をとり合いながら、ひとつでも多くの貴重な歴史資料・文化財を滅失の危機から救うため活動に取り組んでおります。
地震発生から2週間が経過した現在、熊本市立熊本博物館(4月19日)や大分県立歴史博物館(4月26日)では民間所在史料・文化財の保全に関する呼びかけが行われるとともに、熊本では4月23日に歴史研究者を中心とする「熊本被災史料レスキューネットワーク(熊本史料ネット)」が発足するなど、すでに被災地では被災歴史資料・文化財の救済保全活動が始められております。ご自身も被災されながらも、いち早く地域の歴史資料・文化財の救済に向けた活動をスタートさせた現地関係者の方々の勇気に心から敬意を表するとともに、被災地での活動を励ましつつ、史料ネットとしても全国の関係者と協力しながら、全力で被災地での活動を支援していきたいと考えております。
現地ではすでにいくつかの民間所在の被災歴史資料・文化財の救出活動が行われておりますが、広域かつ甚大な被害に見舞われた今回の大災害では、これまでの経験から言っても長期にわたる活動が継続されることが予想されます。そうした長期にわたる活動を全国で支えていくために、みなさまから活動支援の募金をお願いしたいと考えます。このことについて4月26日に史料ネットと熊本史料ネットとで相談を行い、募金のお願いについては史料ネットがサポートを行い、熊本史料ネットを代行してみなさまにお願いをすることとなりました。
みなさまからいただきます募金については、熊本史料ネットなどの現地活動主体に順次送金していくとともに、現地活動主体を支援するために有効に活用させていただきます。
被災地の復興に不可欠な地域の記憶の基礎となる歴史資料・文化財の救済のため、みなさまからの多大なご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2016年4月28日
歴史資料ネットワーク
熊本被災史料レスキューネットワーク
・上記の趣旨にご理解を賜り、現地の歴史資料保全救済活動を支えるための募金をお寄せいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
(郵便振替)口座番号 | 00930−1−53945 |
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加入者名 | 歴史資料ネットワーク |
※払込用紙の通信欄に「熊本支援」と明記してください。 |
・ウェブ上からのお振り込みは、下記をご参照ください。
銀行名 店番号 |
ゆうちょ銀行(コード9900) 店番号:099 |
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預金種目 店名 |
当座 〇九九店(ゼロキュウキュウテン) |
口座番号 | 0053945 |
※振り込み元名義のあとに「クマ」と入力してください。 |