大阪歴史学会が主催・共催する各種イベントの情報をお知らせします。
最新のイベント情報
■大阪歴史学会現地見学検討会(共催:大阪府立狭山池博物館)「古代の灌漑水利と地域社会」
大阪歴史学会では、実際に文化財を訪ね、その最新の研究成果にふれるため、市民参加型の催し「現地見学検討会」を毎年開催しています。今回は、大阪狭山市に所在する狭山池を取り上げます。古代史上、最も著名な灌漑施設と言っても過言ではない狭山池は、その後も南大阪の主要な水源として機能し、それは現代にまで受け継がれています。今回は改めて狭山池を巡検して理解を深めるとともに、古代社会の中で灌漑・水利がどのような制度のもとに運用されたか、地域社会とどのような関わりをもったかを検討します。
- 日時:2024年4月21日(日)
- 現地見学
9:30 南海高野線 大阪狭山市駅集合
転流溝調査地点~窯跡調査地点~大林組地質調査地点~東樋、中樋、西樋~西除川(11:30頃解散)
- 検討会
13:00~17:00(開場は12時30分)
大阪府立狭山池博物館 2階ホール
・小山田宏一氏(大阪府立狭山池博物館)
「狭山池の出現とその歴史的評価」
・溝口優樹氏(中京大学)
「古代の狭山池と地域社会」
・池淵俊一氏(島根県教育委員会)
「出雲における水利開発と地域社会―6・7世紀を中心に―」
- 少雨決行
- 定員50名(先着順、事前申込不要)
- 配布チラシのダウンロードは【こちらをクリック】
- お問い合わせ
大阪歴史学会
終了イベント(2024年分)
■大阪歴史学会考古部会特別研究会「塼列建物からみた中・近世の都市、城郭、地域間交流」
塼列建物とは、建物の周囲に塼を立てて囲い基礎とする、中世から近世初頭にみられる建築形式である。堺や兵庫津のような都市遺跡で多くみられるほか、城郭址での検出例も増加している。蔵としての機能が有力視される一方で、その機能は多様であったともされる。主として近畿地方で普及したが、その分布は限定的である。
この特殊な建築形式が伝播する背景に、都市間あるいは戦国武将間の人的、物的、さらには情報ネットワークの存在が指摘されている点で興味深い対象であると言えよう。今回の研究集会では、近畿各地の塼列建物の比較・検討を通して、塼列建物が近畿地方に拡散する背景について、議論をおこないたい。
- 日時:2024年3月9日(土)
- 会場:堺市産業振興センター会議室1(堺市北区長曽根町183番地5)
- プログラム
10:00 受付開始
10:30-10:40 開会挨拶・趣旨説明
10:40-11:40 花熊祐基(堺市)「堺環濠都市遺跡における塼列建物の成立と展開」
11:40-13:00 お昼
13:00-13:40 藤本史子(武庫川女子大学)「都市遺跡における塼列建物」
13:40-14:20 實盛良彦(四條畷市教育委員会)「城郭址における塼列建物」
14:25-15:05 谷口正樹(大阪歴史博物館)「文献史料からみる堺・塼列建物検出地域間の交流」
15:15-16:45 討議 司会:森本徹・北山峰生(大阪歴史学会)
- 事前申し込みは必要ございません
- 当日は資料代として500円を申し受けます。
- お問い合わせ
大阪歴史学会考古部会 部会担当:道上祥武・花熊祐基・相馬勇介
e-mail:daireki_kouko@yahoo.co.jp